客間って本当に用意する必要ある?
2021年01月11日住宅の使い方は生活の変化により変わってきます。必要な部屋は時代により変化し、いらない部屋と必要な部屋が発生するのは無理のないことです。客間は以前は住宅の中でもお客様をもてなす場として重視されてきました。しかし、近年は客間の必要性が無くなり、使われなくなる家庭が増えています。きっかけは会社の部下を家に連れてくることが減ったり、人の家に呼ばれることも少なくなったことが挙げられます。
お客様が頻繁に来訪する家庭では客間が必要となりますが、それほど頻繁な来客が無い場合は無駄になります。せっかくつくった客間がほとんど使われないのでは後悔してしまうでしょう。居候がいれば転用もできますが、居候という慣例も無くなりました。客間がほしいと思っても簡単に決めず、十分検討することが必要です。
客間のデメリットは家の中でも条件の良い場所を、利用しないでしまうことです。会社の部下が頻繁に訪れた時代はそれなりに役に立ったのです。呼んだり呼ばれる機会も減り、必要性は減ってきました。新築をきっかけに客間をつくらない生活に移行するのも良いことです。デメリットの多い客間を検討しないでつくったのでは、後悔することになるでしょう。
必要がなくなる部屋もあれば、新たに必要となる部屋も生じます。高齢化社会を迎え、1階の独立した洋間は多様な使い方ができます。客間のように玄関近くに配置する必要はなく、落ち着いた静かな場所に独立した洋間を設けておけば、将来は老人室として使うことができます。トイレやミニキッチンを備えた部屋は、2世帯住宅としての利用も可能となります。
子供室は人数分を独立して設ける場合もありますが、大きな部屋をパーティションなどで仕切って使う方法もあります。小さな部屋は子供が独立すると使われなくなることが心配です。特別な部屋を設けずに他の部屋のコーナーを利用することも可能となります。
家族が集まる居間を充実させる間取りも人気があります。居間では家事や読書の他、パソコンやゲームができるスペースを設け、みんなが長くいられる工夫をすることが求められます。主婦の仕事がしやすいように、キッチンに併設した主婦コーナーを設けることも増えています。主婦コーナーから洗濯室や浴室にアクセスできるようにすると、仕事が能率的にできるのです。
キッチンには食品を収蔵するパントリーを設けると、利便性が良くなります。内部的な使い方や、外気を取り込んだ貯蔵スペースとしての使い方など、可能性が広がることでしょう。新築の住宅では生活の変化に合わせた部屋の設置が必要となっています。